ぼくの見ている世界

感じたことを記録として書いていきます。

DV彼氏とセクシュアリティ

元彼はDV彼氏だったみたいだということに、いまのパートナーと付き合ってから知った。

デートDV何て言葉も知らず、初めて付き合った3歳年上の彼氏の言うことが全てだと思っていた。

まだそのとき、自分はXジェンダーであることも、個人のセクシュアリティの人権のことも、バイセクシュアルってことも気づいてなかった。今振り返れば、自分のセクシュアリティとDVに遭ったことは関係していると思う。自分の「女性的でない部分」がコンプレックスだった私は、「すてきな彼女」を目標にすることで、社会とセクシュアリティの溝を埋めようとしてたんだと思う。

彼は3歳年上の先輩だった。
私から好きになり告白。
付き合う条件として「変わってもらう」と言われた。そのとき自分らしさを否定されているなんてつゆにも思わなかった。
友達とわいわいすることを禁じられた。彼いわく「人前できゃぴきゃぴするな」。
友達にふたりのことを話すことは禁じられていた。だから相談もできなかった。
いつ誰といるか事前に報告しないといけなかった。とくに男性といるときは肌が触れたり、座ったときに肩や背中が当たるだけで怒られた。
丸首の洋服を着ないといけなくて、鎖骨が見えるような服は着てはいけなかった。
身体のラインが出る服装もダメだった。身体のラインが見えないかと思って綿のスカートにレギンスを履いたら、おしりの形が見えると怒られた。
スキニーパンツもダメ。
結局どんどんボサボサのださい服装を着ないといけなくなった。
人前で靴を履くときに胸元を抑えてないと怒られた。
彼といるときは女性らしい服装をしないといけなかった。花柄のワンピース。

(2016/12/8内容一部削除しました)

気づいたらホテルで寝れなくなった。夜起きて、気づいたらドア付近で髪をむしったり、頭を壁にぶつけるようになった。理由はわからなかったけど、拒否反応だったんだと思う。
友達と会うこともどんどん許されなくなった。誰といるか、どこにいるか言わなければならない。間違った行いをしたら、敬語で拒否的なメールを送られて、反省させられる。車で迎えに来てもらえなかったり、数日間連絡を取ってもらえなかったり。
そんな制裁があったら、その間に気づけよ、と思うんだけど、制裁があればあるほど彼に依存してた。

拒否することはできなかった。今思ったらおかしなことだし、気持ち悪いけど、拒否権はなかった。
友達からも彼の彼女という枠組でしか接してもらえてないような気がした。
彼からは、誰が性格がわるいとか、誰とは関わってほしくないとか、そういうことを指定されていて、自由な交友関係を作れなかった。
最後は私から距離を置いたけど、散々叱られて、でも、またヨリを戻したくなって、ホテルで土下座してお願いした。なんで話し合いがラブホなのか、今思うと変。土下座してヨリを戻してもらうってのも変。結局ヨリを戻してもらうことはできなかった。その夜布団をでてソファで寝た。「なんで?どうしたの?」って散々聞かれたけど、理由なんて言えなかった。
そのあとも彼から束縛されてたことでの依存は消えず、ずっと彼の陰におびえて、趣味で好きなことをしようと思うと、彼からするなと言われ、別れてから4年くらい彼のことを考えると泣いていた。
あんな奴だったのに。
しょうもない人間だったのに。
でも自分のセクシュアリティに気付けてなかった私は、彼にすがっていたんだと思う。女らしさを求められるけど、女らしさを否定される中で、唯一自分を認めてもらっている存在なんだと大きな勘違いを起こして、彼への依存を強めてしまったんだと思う。
別れてから過食になって激太りしたり、彼に罪悪感を感じてもらうために激やせしたり。
そんなことも知らず、彼は新しい彼女を作って結婚していった。
そのときはそのときかもしれないけど、今でも車の中のことはありありと思い出せるし、ラブホの暗がりで髪をむしったことも思い出せる。
もう10年も前のことなのに、ふと気を緩めると、
女らしくしないと社会でやっていけない、
男はみんな女を性的な目で見ている、
年相応でないことは恥ずかしいことだ、
って彼に言われてるような気がして、くだらないのにそれに惑わされてることが、
本当にくだらない。